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執筆者の写真上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke

ガザ 素顔の日常


先週の金曜日に三鷹で観てきました。

この時期に、企画者さんありがとうございます。


2019年制作のドキュメンタリー映画。



この映画の中で見られるガザの日常、街並、学校、カフェやビーチ、子どもたち、学生たち、チェロを弾く女性、ラップを歌う車椅子の男性の姿はもう見ることができないかもしれない。イスラエル軍の爆撃により全てが破壊され、巻き込まれた市民が無差別に虐殺されている今、2023年の年の暮れ。


東京の街はクリスマスの電飾が光り輝き、例年よりだいぶ暖かいとはいえ、冷たいビル風が吹けばコートとマフラーを纏った人々が身を縮ませながら家族のいる家へ帰るのか、忘年会へ向かう途中か、満員電車に乗るのか、友達や恋人に会いにいくのか、普段の日常を歩いている。普通の東京の年末の風景。


人の幸せなんて比べられないと思っていたけど、たまたま生まれた国によって、住む場所によってこの普通の暮らし、普通の日常、普通の平和が明らかに違う、不条理が平然と存在する世界に僕らは生きてる。



映画の中で何度かでてきたガザに暮らす人々のセリフは「平和が欲しい、ただ普通に暮らしたい」。


ビーチで綺麗な夕暮れ時に浮き輪🛟の屋台が通るシーンがとても良かったな。あの夕陽を見に行ってみたいと思った。




普通に暮らしたい、ただ平和が欲しいという誰もが抱く素朴な気持ちは、お願いしなければ得られない、そんなハードルの高い代物なのだろうか。そんな高価なものなのだろうか。どこに生まれても、誰の人生にも、当たり前にあっていいものではないだろうか。宗教も人種も超えたこのささやな全人類の願いはいつになったら叶うのか。



それを願う人たちがまだいる事が救いだけど、現実世界は過酷すぎる。


戦争が始まってしまうと、誰も止められない。世界中がやめろ〜と声を上げても、それより圧倒的に大きな爆撃音に掻き消されてしまう。


毎日流れてくるガザの悲惨な映像、子どもが銃で撃たれる映像を見た。学校、病院、教会が爆撃されていく。


一番怖いのは、目を背けたくなるような厳しい映像でも、それらの映像を毎日観ていると、麻痺していく自分がいること。


だから戦争を始めてはいけない。

戦争する政治を支持してはいけない。


「戦争なんてものは伝えられるような、なまやさしいもんじゃない。 戦争なんてものは反対だけしてりゃいいんだよ。」 永六輔


今すぐ停戦を。


寄付はこちらにします。




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