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執筆者の写真上の助空五郎・Soragoro Uwanosuke

ASAKUSAドサクサJAZZ

ASAKUSAドサクサJAZZ

はじめとおおじ&上の助空五郎

あさくさ劇亭、2日間で3回公演。


猛暑の中、空がゴロゴロ不安定な中、隅田川花火大会の人混みの中、ご来場ありがとうございました。


いい時間。小林創さんと、木村おおじさんというスゥィングジャズ界の巨匠と作ったショー。場所が浅草に決まったことで、今回のタイトルになりました。日本がアメリカと戦争を始めた1943年頃の浅草、ジャズはけしからん!と言われたあの時代に浅草のミュージシャンや芸人は何を歌っていたのか?そんな彼らの胸中を想像したらもうワクワクしてきて、今の自分自身の表現と重なるような気がして、ペンが走りました。


一部はライブ、二部は音楽劇。


日本語詩のジャズ、たっぷり歌いました。エノケン、サトウハチロー、三木鶏郎、灰田勝彦、ディック・ミネ、彼らの洒落た歌詞に出会ったおかげで今の自分のヴォードヴィルがあると言っても過言ではない。曲目の半分は自分の歌詞で歌いました。



ジャズもボサノヴァも民謡もまずは原詩に忠実に歌う、そのあとは自分の歌詞で、自分らしく唄う。それが僕のヴォードヴィル。原理主義にはサヨウナラ。



サプライズは盛況だった初日の夜。浅草在住96歳現役ベーシストの秋山幸雄(あきやまさちお)さんが来てくだいました。秋山さんは秋吉敏子バンドでベースを弾き、ミルスブラザーズとツアーを周り、サッチモの日本ツアーの接待もし、中村八大とも演奏した方なんです。サプライズの登場で驚きました。ライブ後に自身の戦争体験やジャズとの出会いをお話してくださり、とても感動的な時間でした。



ご来場ありがとうございました。はじめとおおじは素晴らしい。



いいショーが作れたので、またどこかでやると思います。戦争という言葉を発した瞬間に日本中の空気が重くなりますが、いまだに戦争が終わらない世界で、日本が体験した戦争を体験していない僕らが伝えていく時代になりました。できるだけ真剣に、できるだけ不真面目に、重い話を軽く伝えるか。それは過去の芸人が芸で生き延びるためにやっていた事なんだろうと思います。



レッツ!ドサクサ。

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